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ビブラートを使いこなす

 ビブラートとは、音を伸ばすときに、音の高さを揺らすという歌唱法です。ちなみに演歌で使われるこぶしは、このビブラートとは別物です。もうちょっと詳しく説明すると、ビブラートは音を揺らしているにも関わらず、音符はひとつ。それに対してこぶしは、一音に対して複数の音符を当てて歌うことになります。ビブラートはおかなで出して、こぶしはのどで出すというのは、基本的には音階を変えるか変えないかという事でもあります。
 それはさておき、ビブラートが使えるようになると、とたんに歌のレベルが上がります。ビブラートを使うには技術や練習が不可欠ですし、そもそも安定した声を出せる下地がなければ行えません。ビブラートを安定させるには、一定の声の大きさを、長く保つことが大事です。この基本ができていないと、聞いている人はビブラートなのか、単に音程が安定しないだけなのか、良くわからないなんてこともあります。歌が上手いと思われたくて使ったビブラートで、逆に音痴だと思われてしまうこともあるのです。
ビブラートを上手く出すコツは、おなかから声を出すことです。おなかから声を出す、それがそもそも良く分からないというのであれば、試しにおなかに力を入れながら声を出してみて下さい。のどの調節で、音程を揺らそうとすると上手くいきませんし、なかなか安定しません。そして揺らすのは半音程度です。最初は半音の切り替えに手間がかかり、素早く声を揺らすことはまずできません。しっかりと音を変化させられるようになってから、音を切り替えるスピードを少しずつ上げていけば、上手くいきやすいと思います。日本のJ-POPは、ビブラートを多用していることが多いので、日本人にとってなじみのある歌唱法です。ビブラートを使わずに、特定の音階を保ちながら長く声を出し続ける、というのは、実は難しいのです。つまり、音を伸ばすときは、ビブラートをかけたほうが、見栄えが良くなることが多いのです。ということは、一見難しそうであっても、実は習得しやすい部類に入るものという事になります。確かにコツは必要ですが、慣れればきっと使いこなせますよ。

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